PS2版DQ5対戦RTA 右弐 プレイレポート 今回は電源投入からのスタート。 僕はどっちみち、「うに」でスタートするので、スタート前にシグさんに 「シグって名前でプレイするのも最後だから、名前入力からスタートにしない?」 と交渉し、タイム差をなくそうとたくらみましたが、みごとに却下。 どうもHN「シグ」よりもタイムアタックで使い慣れた「あ」のほうに愛着を感じているらしい。 ちなみに、シグさんはプレイ中の7時間限定でHNを「あ」に改名しているらしく、 自分はHNでプレイしていると言い張ってはいるが。笑。 さすがに今回はシグさんがミスしなかったので、「あ」のほうが早かったが、 聞けば「あ」で開始時に負けるとさすがにはずかしいので練習してたらしい。 大会もだが、イベントの立ち上がりというのは緊張していて、一人でプレイするのとはかなり勝手がちがう。 今回も、船をおりたところで(すごろく券)を取り忘れている気がしたが、あとで見てみたらきちんと取っていた。 忘れている場合は明確に忘れている自覚があるもので、どっちかわからない場合はたいてい大丈夫。 外出先で家のカギを閉めたかどうか不安になっても、たいていはちゃんと閉まっているのと同じ感じ。 RTAは生活密着型のやりこみなのだ(?) 最初のエンカウントはメラリザード2と最悪だが、 次の戦闘でベビーパンサーが(ただの布切れ)を落として、経験値は少なく、Gは多めという、 最初から運が良いのか悪いのかよくわからない展開。 Gが多めということで(守りの種)を使ったが+1。 さらにアルカパでも+1でなので、これなら(やくそう)を買っていたほうがはるかに良く、かなりのテンションダウンとなる。 サンタローズの洞窟で4回も回り込まれる戦闘があり大幅タイムロス。 さらにHP4になってやむなく(薬草)を投与させられててしまい、 この時点で親分ゴーストLv5,5は厳しいと思い始める。 レヌール到着までは、かなりシグさんに遅れをとっていたが、ここでシグさんが全滅。 ドラキー7とかの手数が多い敵には(旅人の服)くらいは装備させたほうがよいと思うのだが。 しかし戦闘後にどっちみち回復するのなら、非装備のほうが確かにルカニ対策になっている。 シグさんのほうがベストタイムが良く、多少はばくちに出て負けても、即対戦の敗北にはつながらないこと、 また一方、シグさんが序盤うまくはまれば自己記録で劣る僕はばくちに出るしかなくなり、相当のプレッシャーになることから おそらく世界記録更新まで視野に入れていれて最速を狙っていたのだろう。 たいまつのフロアでエンカウント率が爆裂しており、おそらく4エンカウント。 ここで(薬草)の残量が1個となり、外のつぼの1個を合わせても2個なので、 親分ゴーストLv5,5での挑戦はあきらめ6,6に切り替える。 久々の6,6での戦闘だったが、さすがに楽勝。マヌーサを入れて撃破。 ここで37分台というのは昨年大会とほぼ同タイムで、 当初Lv5,5での撃破を狙っていて、そこから変化していたわりには上出来の結果だった。 シグさんがLv5,5で倒せれば、ほぼ全滅分をとりもどすタイミングだったが、 負けてLv6,6まで上げていたのでここで10分ものリードを奪う。 しかし、自己記録との差分を考えると、これでやっと5分5分の勝負に持ち込めるスタートラインに立てたという感覚だった。 妖精の国では、親分ゴースト前にLv6,6に上げており、さらに今回(命の木の実)を使うので圧倒的に安定。 しばらくこの展開ではプレイしてなかったので経験値計算が不安だったが、 ザイル撃破でぴったり主人公がLv8になり完璧。 主人公がHP75くらいもあり、(命の木の実)の分を差し引いてもかなり上昇値が高いことに気付く。 この時点で最終HP216以上になるだろうと思いかなりうれしかった。 「HPおおいから雪の女王が安定だ!」とかではなく、6時間先を見て喜んでいる自分は我ながら普通でないと思う。 今回はルカナンが早々に決まったので、(魔法の聖水)を温存して撃破することができた。 ちなみにこの1個はあとあと大きな役割を果たすこととなる。 そのあとは幼年時代終了まで普通に進行。 途中、ベビーニュート3匹で、戦うか逃げるかの判断が微妙だったが、 主人公のHPが多いので逃げる選択。 3匹だと戦えばまず死なないので普通は戦うのが正解。だが今回は逃げても安全と判断した。 ゲマ1戦でも効率よく主人公を撃破し比較的早く幼年時代終了。 親分ゴースト前にLv6,6まで上げたにしては、オーブ粉砕が1時間15分台とかなり良いタイムである。 シグさんとの差は10分ちょっとだが、これは青年時代から5分5分の勝負となるタイミングという認識。 (ちなみに、対戦プレイ開始前は7分3分くらいで勝負は僕の分が悪いと思っていた。) 青年時代後半は、いきなりアプールが出現せず苦戦を強いられる。 15戦程度戦ってやっと出てきたアプール4匹組はなんと先制! 全滅のありえる展開だったが、2ターン目に「笑っている」「バギ・・MPが足りない」とあったのでなんとか撃破。 ここでいちおう一発ツモしたが、予定より5分以上は遅く、その分のフォローはピエール先生に期待することとなる。 一方、シグさんはあっというまにカジノを終わらせて完全に幼年時代の遅れを取り戻していた。 前回の対戦の感覚で、今は1コインスロットだと思っていたらすでに100コインで、 1回転で30万を当てたのはかなり焦りました。カジノ入ってから出てくるまで18分はありえない。 シグさんがアプールをすんなり捕獲したところで戦況はシグさんの圧倒的有利に。 僕のほうは、サンタローズでメタルスライムを2匹撃破できたまではよかったのだが、 ピエールの捕獲になんと9回も要してしまい、10分以上のロス。 サンタローズでメタすらが狩れていて、主人公の経験値が足りており、 残る経験値に対する条件は「ピエールの溶岩原人LV9」なので、これは相当痛かった。 これでサンタローズのメタルスライム撃破の意味がほとんどなくなってしまった。 なお、スライムナイト、ダンスニードルA、ダンスニードルBという3匹パーティーが出現したときに、 間違ってスライムナイトを先に倒すというありえないミスをしてしまったが、これには理由がある。 このときダンスニードルは別グループとして出現しており全3グループ。 ここで最近までドラクエ8をやっていたため、その仕様 「敵グループを撃破してしまったら、攻撃対象はその左にうつる」 が思わず判断を狂わせ、ヘンリー、アプールともにダンスニードルBを対象にしてしまったのだ。 アプール・ピエールと相当ロスしたので、 もしシグさんの仲間運が調子よければ早くもここで勝負が決してしまうかとも思ったが、 シグさんはなんとスライム捕獲が8回目。だがその間にメタルスライムを4匹も倒している。 「レベルが高くて進行度が遅い」というシグさんは見たことないので、 ここで全くタイムの予想が立てられなくなる。 様子を見ていたら、サラボナまでの区間で猛烈に追い上げられ、かなり焦る。 なにしろ、にせたいこう~サラボナの区間だけで10分も差がつまってしまう。 しかしピエールがLv9となり僕も全逃げに移行したところでまだ差があり、 ここからあとは溶岩原人の撃破タイムしか差がなく、 少なくとも今のリードではチゾットまでは大丈夫だろうと思う。 溶岩原人は開幕ルカニが効かないのが痛く、 炎が多くて次のチャンスがなかなかなくて、とにかく1匹目撃破までに時間がかかる。 ルカニが1匹に入った状態でブーメランで攻撃すると、そいつが最大のダメージを受けて、 その後ピエールが攻撃してくれるようになる。ルカニしてくれた敵に攻撃させるテクニックだ。 そして、2匹にしたあとのルカニも1回はずし、2回目で成功したが、右側にかかってしまい、 またブーメランを使う必要が生じてしまう。 ここでは先のブーメラン1発で左側がより大きなダメージを負っているので、運がよければブーメランは省略できたのだが。 ことごとく運が悪く、ピエールに持たせた(魔法の聖水)2個を使いきり、さらにMPが尽きた状態でなんとか撃破。 妖精の国で残せていたのが大きかった。なかったら貴重な(エルフの飲み薬)を消費していたからだ。 山奥の村では、ビアンカが加わるときの「馬車に戻っていった」表示を避けるため3人で入りたいが、 このときはボロンゴをはずしておくと「おおきくなったわね」のメッセージも省略できる。 そこで、道中の1エンカウントで「ピエール、アプール、ボロンゴ」と並べ、 すばやさを活用して個人逃げしたあとそのまま村に入ると仕様により「主人公、ピエール、アプール」となるのを利用する。 ここからはしばらく逃げるだけなので、シグさんを見てみるとピエールのLvが3とか。これ大丈夫なんだろうか。 こんなの普通無いから、僕もどんな影響が出るのかわからなかった。 が、なんとベホイミがLv5だということを忘れていたらしく、溶岩原人で相当時間を食っていた。 ビアンカ結婚はさすがに早く、カジノ船、メダル王の城と回る間に相当詰められるが、 前回デットヒートのチゾットでは僕がまだ5分程度リードしており、ここからはそう差は詰まらないので、 ジャミまでリードを守りきれそうな気がしてくる。メダルさえ忘れてなければ。 カンダタ戦は痛恨がなくて安定撃破できたが、 その前に呪いのマスクに受けたアプールのHP呪いが痛い。 デモンズタワーでは逃げるのだが死ぬ可能性高い区間なので、ある程度進んだら薬草を投与するはめになる。 投与といえば、ここまでに主人公に使った(力の種)は1回も3が出ておらず、これも気になっていた。 レベルアップのときも、力の伸びが悪い印象だったので、これは終盤のボス撃破で猛追する際に影響が出るのではと不安になる。 オーク、キメーラ、ジャミは戦術が完成しているので負けることはない。 不運でも(世界樹の葉)を一枚消費する程度。 今回はキメーラ戦でボロンゴが生き残ったため、運が良かった。 ・・・しかし、主人公が生き残ったのは運が悪い。自動復活のほうがHP回復の手間が省けてよいのだ。 ジャミ撃破後の回復でアプールの呪いまでが解けるのかは調査していなかったのだが、 ジャミ戦ではピエール以外もれなく棺おけになるのでのろいは解ける。 ジャミ撃破まではなんとかリードを保ち、シグさんの戦闘を見ているとかなりあぶなっかしかった。 ピエールがLV低いことの影響は、HPでもMPでもなくすばやさが低いことがクリティカルなようで、 カンダタ戦、ジャミ戦と、ピエールの先行が全く計算できないことが苦戦の原因だった。 明らかに(世界樹の葉)の消費が尋常ではなかったので、これは爆弾アプールの発動が鈍るかもと期待し、後半へ。 ここでの差は1分半しかついておらず、奇しくも「石休憩」の時間が2人で重なったので、 今までPCの前から離れられなかった赤ちゅんさん、けい坊さんも休憩できる。笑。 ここで6分負けていた前回と比べると今回は8分ほど有利なわけだが、 シグさんのビアンカ不使用の影響を加味すると勝負の行方は完全に後半次第。 引き続き予断を許さない。 まずはカボチに行って、(神秘の鎧)とともに今回抜擢の(コワモテかかし)を入手。 と、ここで最初に道具整理するのを忘れてアイテム配置がおかしくなる。 (コワモテかかし)は道具整理すると袋に入る仕様なのを加味して、 数時間前に受け渡しの最適手順を作ったばかりだっただけに残念だった。 シグさんはこの回収がないので今回のデットヒートは海の神殿かと思いきや、シグさんブリザードマン4匹で全滅。 この前と全く逆の展開。しかも(世界樹の葉)に不安があるようで教会復活のロスもしていた。 この段階で、「ブオーン狩り計画」は発動しないほうが良いのではないかと思い始める。 皮肉にも僕のほうはブリザードマンが全く出ず、せっかく用意したかかしを使うことも無く突破。 しびれくらげ8匹が出つづけたため、タバサ・レックスがLV8にしかなっていないのが予定外だった。 経験値は足りない。やっぱりブオーン狩りか? と、迷いつつ(魔物のエサ)をつかい天空への塔を上っていると、なんとシグさんが道中ではぐれメタルを撃破! 狩ろうとしてないのに普通に道中で倒すのは勘弁してほしい。これは50回プレイに1回レベルの幸運です。 僕の戦略だと道中に撃破出来た場合は10分以上の短縮だが、爆弾アプールを使うシグさんはそこまでの短縮効果は本来無いはず。 しかし、今回は(世界樹の葉)が少なく爆弾の頻発は難しかったため、これがシグさんを大きく救ってしまった形に。 (魔物のエサ)の影響でエンカウントが多発している間に、レベルも進行度もさっくり抜かれる。 今回はデットヒート区間はなしだった。次にあるとしたらミルドラース戦だろう。 この段階で「ブオーン狩り」を決意することになる。 かかしを駆使して出てくるほとんどの敵を倒し、ボブルの塔までは予定通りに進む。ここで最後の(魔物のエサ)を使う。 しかし、ここで使うのなら、はぐれメタルの出る可能性のある妖精の城までの道のりで先倒しで使っておくべきと気付き、 少しへこむ。 ここから誤算が始まる。 せっかく(魔物のエサ)を使ったのに、出てくる敵が経験値の低いゴールデンゴーレムばかりなのだ。 ここではオーガヘッドのスカラ、マヌーサも嫌なのだが、こいつはコワモテかかしが有効。 というか、オーガヘッドが出ても逃げなくてよくなり、嫌なのはゴールデンゴーレム1種となったから ここで(魔物のエサ)を使ったのに、それを泣きたくなるほど連続で引き続け、まともに経験値が入る前に効果が切れる。 結局戦闘を重ねてタイムロスをしただけの格好になり、これはかなりの痛手だった。 さらに、やっと出てきたブラックドラゴン3匹(これが一番おいしい)に主人公が殺され、貴重な(世界樹の葉)を1枚消費。 まさに踏んだりけったりだった。 ゴンズ撃破でなんとかピエールLV20。 リレミト脱出し当然のようにブオーンを倒すことにするが、(世界樹の葉)2枚ではさすがに負けもありえるので、 オラクルベリーのカジノで20000Gで買うことにした。 ここではブオーン長期戦に備え(エルフの飲み薬)も6000Gで買い、 計26000を納入してシグさんの60万枚により危機に瀕したカジノ経営を少なからず救ったと思われる。 ここでシグさんはゲマ1撃破後のブオーン戦に先に入っており、ブオーン戦が少し重なる。 だが、撃破スピードはアプールのルカニのあるシグさんが圧倒的に早く、 対して僕のほうはブオーンのルカナン頻度が低かったため、危険度は低かったもののかなりの長期戦となってしまった。 それでも(世界樹の葉)2枚、(世界樹のしずく)を投入して、なんとか撃破。 これで経験値は足りる・・・はずなのだが、再度のボブルの塔でもまだゴールデンゴーレムが出つづけ、 結局ゲマ1前にうろうろするはめになってしまう。 これではなんのための「ブオーン狩り」だったかわからない気がするが、 もしはぐメタを倒す戦略だったとしても、ボブルの塔で計算している経験値が得られないのは同じなので、 これは避けられないロスになっていたと思う。「ブオーン狩り」が生み出したロスではない。 で、やっと戦えたゲマ2戦も相当おかしく、メラゾーマが鬼のようにきた。 中盤、10行動くらい本当にメラゾーマとマホカンタしかこない時期があった。 でも幸い、2回行動で同一キャラというのは運良く1度もなかった。 あの頻度でメラゾーマを撃ってきて、同一キャラが1度もないのはかなり運がよいだろう。 また(世界樹の葉)が1枚しかない影響で、本来攻撃役3名のところを2名にとどめ、 ピエールとレックスのどちらかを(命大事に)にして慎重に戦う方針をとっていたのも幸い。 ここは死者0でなんとか抜けられた。 ゲマ撃破後も相変わらずゴールデンゴーレムが出つづけ、3回だけ戦えばOKなのにそれすら微妙な気配が漂う中、 なんとかブラックドラゴンをつかまえてノルマ完了。ボブル終了。 ちなみに、経験値の条件としては、 1.ミルドラース2前にレックスLv27でザオリク 2.ミルドラース2前にタバサLv27でマホカンタ 3.イブール前にレックスLv25でライデイン の3つがあるのだが、死者なく進むと実は3が最も厳しい条件になる。 ここで大神殿に向かう前に宿屋に泊まりつつ何かを回収するのだが、 レックスのHPが足りているのは確認しており、またカジノに26000Gを納入したため、 メダル王の城の(黄金のティアラ)を回収しつつ泊まることにした。 ここの判断の基準は戦略ページを参照。 ラマダを普通に撃破し、イブール戦。 ここでは序盤、イブールが攻撃行動しか選択しないため、徐々にダメージが蓄積していく。 何を呆けたか、レックスがHP95で普通に痛恨を浴びて死亡。 ここで貴重な(世界樹の葉)を使い果たす。 見ていたシグさんも「こんなつまんないところでつかうなんて」。痛い。 イブールは楽勝だということはわかっているので、逆にそれが油断を生んでしまった気がする。 レックスのMPが0になり、今後波動が来たらタイムロス必至というところでなんとか撃破。 戦前にけい坊さんに予言していた6時間14分台で撃破でき、タイム的には普通だったがなにしろ世界樹の消費が予定外過ぎた。 ここではもうシグさんはゲマ2戦前まで進んでおり、前回対戦とほとんど同じような時間差。 しかし、今回は僕のほうの世界樹も尽きており、 加えてシグさんがビアンカ不使用の改善戦略を用意しているので、かなり勝算は少なかった。 ジャハンナではレックス、ピエールに(エルフのお守り)を購入。 これとタバサの(黄金のティアラ)で麻痺対策は万全。 (黄金のティアラ)の耐性調査は数時間前に行って確認したのは秘密だ。マヒ成功率は5%以下にまで落ち込む。 案の定、ゲマ2戦ではマヒしたのは主人公の1回のみと、非常に安定した戦況だったが、 なぜか普通より時間がかかっている印象を受ける。これは赤ちゅんさんも不思議がっていた。 会心が出ていなかったのも大きいが、今考えると「主人公の力が低い」影響が出ていたように思う。 ここでシグさんはミルドラース1戦の終盤。タイミング的にはほとんど前回対戦と同じだが、 前回からシグさんは戦術を改善してラスボス戦闘時間を3分ほど短縮することに成功しており、 さらにはぐれメタル撃破で(世界樹の葉)も足りていると思っていた。 対して僕は(世界樹の葉)がもうない。 博打に走るとしても、レックスが死んだ瞬間ほぼ終了になるような戦い方は絶対に踏み越えてはいけない一線。 この境界線の位置がかなり違ってくるのだ。前回は2枚残っていたのでかなり攻めれた。 ここまでをマーサが壮絶な最期を遂げるシーンで考え、これはほぼ勝負あった、負けたと思いました。 メガンテはヘルバトラー2匹ともに効いたので速攻撃破。 残るはラスボス戦のみ。シグさんは変身後の第1段階で、意外に遅いなと言う印象でした。 ですが、追いつけるかもと少し希望が出てきたところで、容赦なくキラーマシンを呼ばれ参りました。 ここも戦術が完成しているので、いくら呼ばれても崩される気はまったくしないのですが、タイム的には厳しいです。 いてつく波動が長い間来なかったことだけが幸いでしたが、 ドラクエ8じゃないんだから波動の被害なんてたかが知れています。キラーマシンのほうがはるかにヤバイ。 そして!極めつけは主人公の力が低いことにより、 ドラゴンの杖の炎+主人公バイキルト打撃ではキラーマシンを確実に倒せないこと。 本来はミルドラースにダメージを与える行動をとるべきレックスが、ベギラマなんて唱えなければならなくなり、 撃破スピードが落ちます。主人公の打撃ダメージの低さがダブルで効いてきて凹みました。 結局仲間呼びは4連続キラーマシンで、5回目にあくましんかんが来てほっと一息。ほどなく撃破。 しかし予定外に時間もMPも喰っており、もうシグさんは第3段階の中盤。 前回は第2段階の終盤だったので普通に考えてもう間に合いません。 しかし! ここでシグさんがなぜか一気にくずされて、変身待ちの間に状況が一変。 蘇生手段なしで、ミルドラースとピエールの一騎討ちに。 ここでもう全滅かと思うかもしれませんが、実はそうではなく、僕も崩されてこの状態になったあと、 1000以上のダメージを与え撃破したことがあります。ミラーアーマー次第になるわけです。 ただし、これにはピエールのHP216以上かどうかがかなり影響してきます。 超えてないとベホマを使えるチャンスが「痛恨がこないターン」に限定される関係でかなり厳しいです。 今回のシグさんはHP211。結果的にこれが明暗を分けたと思います。 痛恨を防御で耐えたあと、ここしかないというところで先行回復か跳ね返しを期待してベホマを使ったところ、 先行でメラゾーマが飛んできてはね返せず終了。 これを跳ね返せていたら1回行動もベホマも次のイオナズンもチャンスあるわけで、 ここをしのげていればおそらく撃破だったというくらい微妙な状態で、 ミルドラースが呪文を撃つたびに全員が息を飲んでました。 と、変身を待っている間に対戦環境が激変したのですが、 こっちもひとつコマンドを間違えたら即壊滅できるので、集中して進める。 また、コマンドを全くミスらなくても、変身前が長引いた影響で第3段階でMPが尽きて敗北という危険性もあって、 全く予断を許さない状況だった。 第1段階、第2段階と順調に進め、体感でそろそろ第3段階かなというところでレックスが(祈りの指輪)使用。 MPをまんたん付近にしてから(天空の盾)を使用すると、見事に第3段階に移行する。 なお、(エルフの飲み薬)が1個まだ残っていたのですが、これは痛恨連打に備えて温存です。この展開ならば。 第3段階では(祈りの指輪)を使っているヒマなんて絶対にありません。 MP消費を読み違えてこれを使う展開になってしまったらたいてい負けます。 また、この展開ならば万全を期してきっちり勝ちきるのが対戦相手への礼儀だと思います。 結局、痛恨自体がほとんど来ず、HP217の主人公が受け止めたりしたため(エルフの飲み薬)は残したまま撃破に成功。 安全策をとったのに変身後の所要時間が10分と普通で、ここで勝利が確定しました。 本当に最後の最後で大逆転をものにして勝利しました。 シグさんは再戦するものの、全く前回と同じ展開となり、第3段階でピエールタイマン勝負に負け、 再戦のためのカジノを外したところでリタイア。ここで対戦プレイは幕を閉じました。 プレイ終了後、終盤の攻防についてシグさんと話してみると、かなり前回の対戦が伏線となっていた模様。 前回ラスボス戦で僕が見せた圧倒的な追い上げをかなり警戒していたそうで、 前回とはかなり戦術判断の方針が違ったみたいです。 実際、シグさんの立場からすると、終盤僕に追いつかれた時点で抜き返せる要素がほぼなく、敗北が確定するので、 追われるもののプレッシャーがかなりあったようです。 シグさんは、自分が変身後戦に入る直前の僕の進行度を見て、前回と同じと判断し、 守りに入ると逆転のチャンスを与えることになるので攻めて勝ちきるという方針を選んだようです。 でも実は、僕の変身前戦はキラーマシンの影響で所要タイムが前回とは1分は遅れていると思われ、 ここでの1分はかなり絶望的な時間なので、 シグさんがそれに気付き第3段階から安全策に移行されると僕に勝ち目はほぼなくなる戦況だったと思います。 また、僕の変身前撃破が遅かったことが、逆にシグさんの判断を狂わせたかもしれません。 僕の戦況がよくないことに、変身後戦で集中していたので気付かなかったのかもしれません。 でもさすがに撃破したときくらいは気付くので、 もうちょっと僕が早ければシグさんも無理する必要ないタイミングだと思いなおした可能性もあります。 奇しくも僕が変身前を撃破したのと、シグさんが崩されたのがほぼ同時だったたことが 今回の勝負のあやだったのかもしれないと思うと面白いです。 見ているほうとしては、シグさんが第3段階で簡単に崩されたことがかなり意外だったのですが、 聞けば変身前戦の撃破スピードを意識して、ピエールに(ファイト一発)を持たせた結果、 (世界樹の葉)を持たせられた数が前回よりも少なくなってたらしい。 これも僕の終盤の撃破スピードに対抗するための手段として採用したそうで、前回対戦の影響はかなり大きかったようです。 前回は、僕は追いつけると思っていたが結局僅差でかわされてしまい、 今回は、僕は追いつけないと思っていたのに、シグさんが追いつかれる懸念から攻めて全滅を喫する というのはなかなか面白いですね。状況判断の難しさというか。 実際、今回も対戦終盤は各自の戦術・操作の良し悪しという次元ではなく、ほとんど精神戦となっていた気がします。 そしてこれこそが、僕もシグさんも求めていた楽しみでした。たぶん。 シグさんにとっては残念なリタイアという形となってしまいましたが、 攻めの戦術がうまくきまっていれば5分程度の差をつけられて完勝されていたわけで、まさに紙一重の勝負でした。 勝負が終って家に帰り、はじめて実況ページを読んだのですが、今回も実況、解説が的確で面白く、 赤ちゅんさん、けい坊さんに大変感謝してます。 少なくとも僕にとっては、プレイのビデオよりもこの対戦テキストのほうがはるかに面白いし、 これからも読み返して楽しめそうです。 だいたい、シグさんの「スラりん」の欄に「8」が書いてあるとか、幼年時代全滅に「4」とか、かなりインパクト強いです。 というか、シグさんの欄の数字は、幸運要素も不運要素も数字が大きすぎ。この数字の並びだけで笑えます。 僕の「ピエール」の「9」なんて普通に見えるほどです。 さらに、今回設置した観戦用掲示板での応援書き込みもありがとうございました。>観戦してくれた方 前日に探してなんとか設置してみてよかったと思いました。 ドラクエRTAの第一人者であるシグさんと、大会を含めて3度もの対戦の機会に恵まれるという、 非常な幸運に感謝すると同時に、誇りにも思います。 そもそも、対戦プレイが勝負として成立するというのが非常に稀なことだと思いますし、 それも全く違う戦略で僅差の勝負ができるなんて奇跡とも感じます。 これがシグさんとの最後の対戦かと思うと、残念というよりも、少なからずさみしさを感じるというのが正直なところです。 冗談じゃなくいっしょに僕もRTAを引退しようかとも思ったほどですが、 シグさんが楽しさを教えてくれたRTAを今後も続けていくのも悪くないと思い直してます。 「世界記録6時間24分49秒」という強烈な置き土産を残してくれたので、当面の目標をが失われることもなさそうです。 最後になりましたが、今回の実況対戦の機会を支えてくださったすべての方々に感謝しています。 本当にありがとうございました。 2005.12.31 右弐
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